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法華院 EXPRESS vol.004
2001/11/2 発行
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今回の特集は、白馬登山研修です。
白馬山荘は、創業明治28年。日本で最古の山小屋にして3千人収容する、 最大の山小屋です。法華院温泉と白馬山荘グループの鑓温泉小屋は、
昭和63年から姉妹提携温泉として交流を続けており、今世紀もそれを継続する こととなりました。今年から九州のお客さんを本格的に白馬にご案内する
ツアーも始めました。8月の盆明けには、来年も開催する予定です。
ぜひ、ご参加下さい。
今回は、従業員の白馬登山研修レポートを掲載します。
皆様も感じた事をメールください。
白馬登山研修レポート1
法華院温泉山荘 副支配人 志岐 嘉子
9月4日から7日にかけて、白馬登山の研修を行った。白馬山荘・白馬鑓 温泉と日本の代表的な山小屋に宿泊しての山行きとなった。 今回は、当山荘でも毎日多量に出るゴミについて考えてみた。
■白馬山荘
前回宿泊した時に廊下、ゴミ箱が設置してあり驚いたが、日本最大規模の 山小屋なだけに宿泊客も多く、毎日莫大な量のゴミが出ていたらしい。
今年からゴミ箱を撤去し、ゴミの持ち帰りをお願いするようにしてからは、 ゴミの量がずいぶん減少したそうだが、宿泊客の数が桁違いに多いので、
それでもゴミ処理問題は深刻だそうだ。荷揚げ用のヘリコプターも帰路は ゴミを積んで帰るらしい。
■白馬鑓温泉
もちろんゴミ箱はない。冬期は雪崩が多数発生するために小屋自体をたた んで、夏期だけ営業している山小屋のため、設備も簡単で無駄がないように
作られているように感じる。このような、かえって何もない場所だと宿泊客 としては、ゴミを置いて帰ってはいけないという意識が自然と出てくるもの
かもしれない。
トイレの使用済みの紙は、前に下げてある袋に入れるようにお願いしてある。 ゴミとして焼却するものらしい。
■当山荘
持ち込みのゴミは持ち帰りをお願いしている。各自が持ち込んだ物は、 各自が持ち帰ることが常識と思われるのだが、やはり平気で置いて帰る人も
少なくない。当山荘でもゴミは焼却しているのだが、多忙期などは焼却が 間に合わないほどである。生ゴミ処理機を導入してからは、ゴミ処理が幾分
改善されている。
どこの山小屋でも、ゴミ処理問題は深刻である。不便な場所にあるだけに、 焼却するしか方法がないのである。
白馬登山をしていて、山道にほとんどゴミが落ちていない事に気が付いた。 登山道もよく整備されており、よく手入れされているのが分かる。その点
くじゅうはどうだろうか。歩いていてふと脇を見れば、ゴミが落ちている 状態だ。最近特に、登山者のマナーが問われている。自然の中に足を踏み
入れるからには、何も残して行かないという意識を、一人一人が高く持た なければならないだろう。それは、山の常識というのではなく、社会の常識
ではないだろうか。今回白馬登山は2回目だったのだが、改めて登山道・ 登山口・最寄の駅など設備が整っていると感じた。その上、ゴミも ほとんど落ちていないと、とても気持ちの良い山登りが出来るものだ。
白馬登山研修レポート2
法華院温泉山荘 主任 川上信也
今回の白馬登山研修は、白馬尻小屋を経由し、白馬山荘、白馬鑓温泉 小屋にそれぞれ一泊するという余裕を持った登山工程であったため、 その山小屋の設備、特徴などを詳しく知ることができた。
大雪渓の麓にある白馬尻小屋山荘では、大雪渓清流を守るために 「ミカレット」と呼ばれるトイレを導入している。これは南極の昭和基地 でも使用されている燃焼式のトイレであり、この山荘では2000年7月に導入
している。
燃焼式で汚水を流すことなく、全てのし尿を蒸発乾燥させるため自然には 非常にやさしいということになる。しかし維持費にかなり多額の費用が
必要となるため、その対策としてトイレ前に「トイレ協力金」と書かれた 募金箱を設置している。一人一人の登山客に
このようにして協力を呼び かけているわけだが、見ている限りではほとんどの登山客はお金を入れて 使用していた。山小屋のトイレ問題が深刻化する今日、このトイレの普及
は一つの大きな打開策といえるのではないだろうか。坊がつるや久住避難 小屋でも検討されてよいことだとは思うが、やはり問題は費用ということ
になるのだろう。
白馬山荘では、山々を眺めながら飲食ができるスカイプラザが魅力的だ。 ランプ型の電灯が広い店内に12個ほどくさりでつるされ、そのやわらかな
光と高い天井が心地よい一時を与えてくれる。片隅の棚にはお土産品が羅列 され、とても気軽に手にとって見る事ができる。やはりこの棚に並べている
という見やすさが売店の売上を上げるポイントのように感じる。
また、この山荘では今年からゴミ箱を撤去している。それはゴミの焼却 問題が深刻化し、撤去する事によりゴミの持ち帰りを徹底させ、少しでも
焼却を減らすことがねらいだという。
そして電気はそのほとんどをソーラー発電にたよっており、大気汚染にも 配慮している。
環境問題はやはりどこの山小屋でも抱えている深刻な問題になりつつある ようだ。
白馬鑓温泉小屋の魅力はなんといっても露天風呂である。ご来光を眺め ながらの入浴はやはり登山客にとっては大きな魅力のようだ。しかし 風呂場は人気の露天風呂といわれる割にはいたってシンプルであり、石で
組まれた浴槽にほったて小屋の脱衣所があるのみである。あくまで眺めが 主役といった感じだ。しかしこのシンプルさがまた山小屋の露天の魅力
だろう。こういったシンプルさ、素朴さは今の下界ではなかなか味わえ ない世界であり、この山独特の味わい深さが多くの登山客に愛されている
所以ではないだろうか。
今回の白馬研修登山では、3000m級の素晴らしき山々を登りながら いくつかの山小屋を訪れ、環境問題への配慮、山小屋らしさという雰囲気、
空間の活用方法などなど様々な発見が勉強となった。また、いつもお客を 迎えるという立場が迎えられるという立場に逆転した事で、今まで感じら
れなかったお客の気持ちというものが見えてくるようになったことも大きな 収穫といえる。
月2回のお約束でした法華院EXPRESSも月1回位の不定期ペースにしたいと
思います。
ご了承ください。
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法華院温泉山荘 弘蔵 岳久
hokkein@arion.ocn.ne.jp
http://www.hokkein.co.jp
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